さて、PRS-T3を実際に使ってみたの感想ですが。
実はいい点があまり思いつかない…。そりゃまあカバー付けなければ軽いし、反応速度はPRS-650と比べるべくもなく早いしkindleと較べても早い感じだしで悪いわけではないんだけど、反応速度の良さってそんなに売りになるのかな、ってのが正直な感想ではあります。個人的には読むだけなら1ページ毎に白黒反転するPRS-650でもそんなに困らないし。起動速度が早いのはありがたいですが。
あ、それとこれもPRS-650との比較になりますが、気づいたら電源offになってることが今のところないです。PRS-650は気づいたら電源offになってて、その後の起動がかったるかったなあ。
と、目立つようないいところはないんですが、個人的に目立つマイナスポイントが3つほど。
1)ライトつきカバーがよろしくない
kindleですっかりライト付きに慣れてしまった身としてはライトなしに耐えられないので当然買ったわけですが、予想以上に具合よくないです。
PRS-T3)
kindle(2012)
見比べずに単品で使ってもすぐ分かりますが、照射される範囲が狭いです。ライトに近いところは白く反射するくらいに明るく、画面の下に行くに従って暗くなります。暗いのは当然のことながら、ライトの直下あたりは場合によっては白く光って非常に見難いです。
それに比べてkindleの場合、画面下の方にムラはありますが全体的がほぼおなじ明るさに照らされてます。はい、どっちが読みやすいかなんて言うまでもないですね。
それと、商品ページで見るとわかりますが、このライトは必要に応じてカバーから引っ張りだして使うようになってます。これが曲者で、ちょっと縦方向に角度が変わると、ライトが目を直撃します。電車の中で使ってると揺れとかでちょいちょいと持つ角度が変わりますが、そのたびに目をやられる感じ。これが結構辛くて、あまりライトは使わないようになりましたって、なんじゃそりゃ。本体価格の半分くらいの金額を追加投入して手に入れたのにねえ。
あと明るさの調整もできません。この状態で暗くしたら画面の下側は見えなくなるだろうし、明るく出来てもライト直下が白く反射するだろうしこれ以上強い光が目に飛び込んでくるのもゴメンだしで、調整する/できる意味もなさそうですが。
それとこのカバー、結構本体との接触がシビアな感じ。最初取り付けてみた時ライトが付かなくて故障かと思いました。引っ張りだした時に点灯しないこともたまにあります。そんなときは正面から見て左側を裏から押し付けてみると復活しますけども。
あ、もう一つ。カバー裏(画面に接触する面)は布張りになってますが、読むときにカバーを裏返して使う人の場合、指の腹が当たるあたりが汚れてきます。ええ、すでによく当たる箇所が黒ずんできてます。どうやって洗えばいいんだこれ…
ということで、ライトつきカバーについては不満だらけです正直なところ。これ、ホントに使いやすいと思ってるのかなあ。
2)ハードウェアボタン
ハードウェアボタンはSonyReaderの特徴ですし、ソフトウェアメニュー呼び出さなくてもホーム画面に戻れたりできるし、配列覚えちゃえば暗くても操作できるという意味で好ましいんですが(ライトについては上記のとおりなので、暗いところで使うかと聞かれると悩むけど)、ページを送るボタンの形が尖ってるのは勘弁して欲しかったです。とくによく使う一番左のページ送りのボタン、三角の左の頂点が押すたびに指の腹にささるので、長いこと読んでるとじわじわと痛くなってきます。画面をタッチして進めれば回避できる問題ではあるけど、じゃあハードウェアボタンなんていらないじゃんその分さらに小さくできるじゃん、って話にもなりますね。この辺り、考えて欲しかったなあ。
3)ページ指定メニュー
読み終わった後は次に読むときに備えて一度表紙に位置を戻してからホーム画面に戻るんですが、SonyReaderのページ移動のメニューには表紙に移動する項目がありません。ページ指定で「1」を入力するかスライダーで先頭まで戻す必要があります。kindleはページ移動のメニューから表紙を選択できて便利なのですよね。この機能は追加してくれないかなあ。表紙に戻して終了する人って多くないのかしらん。
そんな感じで大きく3つ、とくにライト付きカバーにはかなり大きな不満もありますが、kindleストアで扱ってない書籍を扱ってたりもするのでこのままkindleと併用する予定です。とは言え来年のモデルは不満点が改善されたら買い換えそうだけど。つか、解消されるといいなあ。