んたのブログ

週末になると出没します。

ラスト・アクトレス(ドラマCD)

DIAMOND DAYSが虚しく感じられるなあ。いや、皆でお芝居を演じきった後と考えればありなのか。  

才能もあったこともあり、お芝居にすべてをかけて常識から外れてしまった犯人による殺人劇、ってことでいいんでしょうかね。大事な人を失うという経験を得るために殺人に至る、という思考は理解できる気もするけど、なかなか実施には至らないでしょう。誰ソ彼ノ淵が根本的に理解できないものに対する恐怖だとするなら、ラスト・アクトレスは理解は出来てしまう常識はずれのものがすぐそこにある恐怖なのかな。  

桃子の熱演が光ってました。噂に怯えている自分を鼓舞するかのような気の強い物言い、まあそれで余計にギスギスしちゃうんですけど。どこまでも落ち着いた琴葉、年長者として振る舞うこのみさん、謎を解き明かす紬、やさしいまつり、自分の義務をまっとうする百合子、そして劇場のことを考えて行動するまかべー…皆さん素敵でした。  

ミステリは嫌いではないので、トリックとかも気になりますけどね。1番目の殺人は密室、ってだけで種明かしなかったし。2番めとか近づくのはできても実施は難しそう、とか。3番めの殺人はもともと密室じゃないところを密室に見せかけたのかな、とか。収録されてない以上仕方無ですが。  

約1時間、たっぷりと楽しめました。ありがとうございました。